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2006.06.18
豊年えびは豊作の証 (中央区) |
アクセス;
JR埼京線―北与野駅
カメラ
PENTAX Optio S4i
(画像添付時に約30%程度に圧縮)
しばらく前に、近所に残ってる水田の田植えが終わり、水が入った。
この田んぼの水は、川や農業用水からの引き水ではなく、地下水をポンプによって汲み上げている。
そんな田んぼのポンプのすぐ横には、こじんまりとはしているが、県の水道局の取水ポンプ場がある。だから、ここの水の水質は、塩素を投入する前の「さいたま市」の水道水と同質であり、農薬さえ散布されなければ、この上なくきれいということになる。 |
母手作りのハンガー網にてえびをすくう
針金ハンガーは我が家の必須アイテム。
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針金ハンガーは、車、下駄箱、台所、トイレなど
さまざまな用途で加工されて利用される。 |
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子供と一緒に帰宅してくると、ちょうどその田んぼに子供の幼なじみの少女がいて網で何かを採っていた。
よく見ると、その子の弟や妹、両親と、一家総出で遊んでいたのだ。
かねて顔馴染みの父君と話すと、「田にいるおたまじゃくしやえびをすくい、観察してすぐに田に帰す」ということであった。足元には、透明の容器があり、覗くと見慣れたおたまじゃくしと小さな変な生き物とが泳いでいた。
さすが、鮎釣り師。食べるための魚は別(釣った魚は大切に感謝を念をもって食べる)だが、自然のものは基本的には自然に帰すことを子供にも実践させているのであった。
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網の技 3態
地引網 漁?
投網である |
こちらは置き網・・・ |
感心した私は、翌日、早朝から準備をして、子供と一緒に田んぼの生き物観察をしたのであった。
クリーニングで付いてくる針金のハンガーとストッキングを利用して家人が網を自作し、去年のBe−Pal付録で作成した観察1号(アクリル製の透明観察ケース)で観察開始だ。
私としては、観察することに主眼を置きたかったのだが、子供はいきものを網で捕まえる事自体が楽しく、観察は今ひとつであるらしい。「もう、捕まえるのは止しなさい」と再三言っているのに、満足せず、結局、「おたまじゃくし」を8匹と「豊年えび」を4匹捕まえた。
田んぼや小川といえば、幼少のころは自然が充分残る環境であり、春から夏の主な活動場所であった。
そこには、どじょう、たにし、ざりがに、かえる、やご、げんごろうなどの水生昆虫が満ちていたし、小川には、めだかやくちぼそが大量にいたのだ。
そんな豊富な自然の中で過ごしたにも関わらず、私は、この不思議な「豊年えび」を昨日初めて見たのであった。
早速、Web上で昨夜調べたのであるが、このえびがたくさん取れる年は稲が豊作となる事からその名前がついたらしい。さかさまに泳ぐ姿はなんとも言えず愛らしく、しばらく水槽で飼いたい衝動が沸いてきた。しかし、考えてみると、すでに我が家には「ヤマトヌマエビ」という先住民がいるし、このえびはやはり田の中でしか生きられないだろう、とあきらめた。
子供は、どちらかというと「おたまじゃくし」が気に入ったらしい。
しばらく観察したあとで田んぼに帰すと、どうした訳かおたまじゃくしが尻尾を振るようなしぐさをした。それを観て、おたまじゃくしが自分たちが田に帰されたことの礼として、子供に対して尻尾で挨拶をしたと思ったらしい。
子供はその後、何度がこの田の横を通るたびに覗き込み、その影に怯えて逃げるおたまじゃくしを、尻尾を振って挨拶しているものと思っているようだ。
そして、彼らおたまじゃくし(子供の表現によれば「僕らの仲間」)に何事かを親しく話しかけているのであった。
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豊年えび
このえびがよく現れた年は、豊年となるらしい
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常に逆立ちでは、苦しかろうに・・・ |
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おたまじゃくし
すえはトノサマ(ガエル)であろうか? |
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