家族のイベント のインデックスページへもどる家族のイベント の ページ       Top Pageへ移動 Top Pageへ移動       このページを閉じる 閉じる

2009.07.05
鴨川 「水辺の里」 の夏

アクセス;
 JR高崎線 大宮駅

カメラ;
 PENTAX K10D

レンズ;
 PENTAX FA 43mm F1.9 LIMITED
 PENTAX DFA 100mm F2.8 マクロ

三脚;
  K10D:カメラの手ぶれ補正にて、三脚は不使用

 (画像添付時に約70%程度に圧縮)


 梅雨の合間の晴れ間を楽しもうと、デイ・キャンプにやってきた。

 食料と遊びの道具、塩だれで味付けられた鶏肉や野菜炒め用の野菜、おにぎりなどと、スケッチブックやグローブなどを持って公園へやって来た。 鴨川べりにある、いつもの「水辺の里」だ。

アマガエル アマガエル2
ページTopへ移動
 公園内は火気禁止のため、園地に続く遊歩道の途中にある広場と東屋がある一画を利用する。

 鴨川(かもがわ)横に続く「関沼整備事業」の施設の一部なのだろうが、コンクリートが打たれて地固めされている場所だ。周りは本来は低湿地だったのだろうが、今は一面の葦原だ。

 直火はもってのほかだが、木炭をたきつけてのバーベキューなど盛大にやってはまずかろう。持参の小型ガスバーナーで料理して食事をする分には大丈夫だろう。いや、それさえも本来は禁止なのかもしれないが・・・。

 今回の食材は途中のスーパーで仕入れたものだが、こんな食材でも雰囲気が加味されるためか心なしか味が良くなるようだ。

アマガエルへの思いやり

 沸かしたお湯でお茶を淹れて一服した後、公園へ向かう。

 ここ数年は管理が行き届いてきて、一面を覆いつくす背の高い夏草の原と化すという状態は無くなった。以前のあの荒れた様子がまるで幻のようだ。今日も綺麗に草原が刈られていて爽快で、夏の日差しを浴びて短く刈られた草が輝いている。

 ふと、足元を見るとアマガエルが草の間で覗いていた。


 小さな手に包まれた小さなアマガエルは、愛らしい顔でじっとおとなしくしている。

 ふと、子供の姿が見えなくなったな、と思ったら、小さなビニール袋を見つけて戻ってきた。水が満たされてその中にさっきのカエル達が入っている。これなら、今日のような日照りでも彼らは快適だろう。カエル達も一息つけたのか、心なしか水面で寛いでいる様に見える。

 いったい彼らは、どこで産卵しどこで孵化したのだろう。公園には水辺があるし、横は稲田なので、「水面」という意味では確かに周囲に豊富にある。
ページTopへ移動
さあ、これで大丈夫 クリの花

 カエル達を放すためもあって、公園の外周にある水路のほうへ行ってみる。

 小さなアマガエルは、子供の頃の空き地の草むらにも沢山いたものだ。水辺が近くに無いのに、いったい彼らはどのように産卵していたのだろう。

 故郷前橋の北方、渋川市を過ぎた子持村の山合いに「モリアオガエル」のいる池がある。大峰山(おおみね)の中腹にある大峰沼だ。

 そのカエルは樹木の枝や幹に産卵する。細かな泡に卵を包み込むものだ。それを思うと、このアマガエルたちも同じように水中で無くとも大丈夫なのかもしれない。
ページTopへ移動
咲き始めたキバナコスモス 植生保護

 夏の公園では、小さな草花が咲いていた。

 外周近くの林のそばで、適当な日影となる場所だ。そうした一画に「演習園」とでもいうのだろうか、植生復活のための実験園があり、もともと地場で咲いていた草花が草むらの中で共生する状態で栽培(あるいは保存?)されている。

ノコンギク

 野の植生を保存するためのこうした目立たない試みは素晴らしい事だと思う。

 実はこの公園はアサギマダラなどの蝶を保護するために、彼女達の好む花も植えられている。9月になれば、それらの蝶の群れが楽しめる。(彼岸花とコスモス;<20080923:秋の入り口を追いかけて(彼岸花)>)

 その時期には彼岸花が林床に美しく咲くので、それもまた楽しみのひとつとなる。
ページTopへ移動
クワの実

 外周のクヌギやナラの樹は樹幹も太くて大きな樹木なのだが、草原に目立っているのは、中型の形の良い樹だ。

 この公園の樹木にはプレートがあって、種別が判る様に工夫がされている。改めてその木のプレートを見てみると「マグワ(桑の木)」という事だった。桑といえば養蚕地帯であった故郷ではいつも身近な木だったが、この樹は大きくて同じものと連想が出来なかった。

 前橋の南部もそうだが、私が小学生の頃に住んでいた中央の地域(駅の南側)も例えば小学校やあ中学校の周辺は「桑畑」ばかりだった。畑一面に植えられた桑の木は大人の背丈ほどの高さで揃えられていて、青々とした多くの葉を茂らせる。これを刈り取ってお蚕(かいこ)の餌とするためだ。竹で編んだ1mX2mほどの平面の笊に桑の葉を敷き詰めて、お蚕を養殖し、繭となったところでその繭玉を丹念に解して絹糸をとる。

 小学校からの帰り道、桑の木になった桑のみを取って食べた。口の中が染まってひどい事になるのだが、甘酸っぱくて美味しかった思い出がある。桑のみを食べると唇まで染まってしまって、家に帰るとそれがたちまちばれてよく叱られたものだ。

マグワの木 トンボと蛍の池
ページTopへ移動
 蛍やトンボの成育を目的にした池が新しくできていた。先に書いた植生への取り組みの一環なのかもしれない。

 気持ちよく刈り取られた草原で、暫くキャッチボールをした。3年生のころからキャッチボールをはじめたのだと思うが、だいぶ球速が出てきたし、コントロールも良くなっている。たぶんじきに受けることができなくなるだろう。

 途中で飽きてきて高くボールを放り上げたりしたが、一時間ほどで止めにした。ようは私が疲れたためだ。普段、肩を使わないためだろう。

 草原では一転して「スケッチ」を楽しんだりした。子供が描いたのは草原で目立っていた先ほどの「マグワ(桑の木)」だ。

ボタンクサギ
ページTopへ移動
 サルスベリが綺麗に咲く岸辺で写真を撮っていたら、子供は細くなった水路を飛び越えて遊び始めた。

 どうやら、少しつまらなくなってきて、少し冒険がしたくなったらしい。

 ザブンと音がしたので見ると、何回か飛びつ戻りつするうちに次第に地面が削られていって、そこで足を滑らせたようだ。

ボタンクサギ 水没事故 発生

 私の子供の頃は今のように軽快なスニーカーや少年用のスポーツシューズなど無かった。長靴を短くくるぶしのところで切り取ったような、周りがビニールでコーティングされた薄いゴム底のズック靴というものだった。

 これに水が入ると実に気持ちが悪い。まさに長靴に水が入り込んだのと同じ状態で、歩くたびにブコブコといつまでも妙な音がした。

 入った水がなかなか抜けない上に、すこぶる乾きも悪かった。なんともいやな感じがしたものだ。
ページTopへ移動
予防措置 遊歩道

 公園の水路から鴨川ベリに出て、そこから続く岸辺の道を少し歩いた。道脇にはアカツメクサが咲いていた。

 春先には桜並木の下をくぐる様な形で満開の桜花を間近に楽しめるコースだ。

アカツメクサ
ページTopへ移動
 夏の日差しがきつい日だったが、砕石のバラス道なので照り返しが無く、それほど暑くは無かった。

 アスファルト舗装は生活には便利だけれど、昔ながらのバラス道もまんざら捨てたものではないな、と思った。

こちらは格上の「トノサマガエル」 ヒマワリ
ページTopへ移動