沸かしたお湯でお茶を淹れて一服した後、公園へ向かう。
ここ数年は管理が行き届いてきて、一面を覆いつくす背の高い夏草の原と化すという状態は無くなった。以前のあの荒れた様子がまるで幻のようだ。今日も綺麗に草原が刈られていて爽快で、夏の日差しを浴びて短く刈られた草が輝いている。
ふと、足元を見るとアマガエルが草の間で覗いていた。
小さな手に包まれた小さなアマガエルは、愛らしい顔でじっとおとなしくしている。
ふと、子供の姿が見えなくなったな、と思ったら、小さなビニール袋を見つけて戻ってきた。水が満たされてその中にさっきのカエル達が入っている。これなら、今日のような日照りでも彼らは快適だろう。カエル達も一息つけたのか、心なしか水面で寛いでいる様に見える。
いったい彼らは、どこで産卵しどこで孵化したのだろう。公園には水辺があるし、横は稲田なので、「水面」という意味では確かに周囲に豊富にある。
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