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2006.06.02
藤枝にて

アクセス;
 JR東海道線―藤枝駅

カメラ;
 NIKON COOLPIX S3

 (画像添付時に約25%程度に圧縮)


 出張で藤枝へ行った。

 小説家、池波正太郎(いけなみ しょうたろう)好きの私にとっては、針師 藤枝梅安(ふじえだ ばいあん)の生まれ故郷として設定された地だ。

 私にとってはもう、それだけで、気分が高ぶってしまう。

 藤枝は、もとは東海道の宿場なので、古い歴史をもつ町だ。

 だが、さらには駿河台(町名)を下がった場所には駿河国志太郡衙(しだぐんか)跡もあり、太古より開けた都市なのだ。

藤枝駅前

駅前は以前から再開発中で、どこの町とも同じ景観になりつつある。

静岡だけあり、
サッカーは、やはり盛んだ。
藤枝駅前のサッカーオブジェ

藤枝茶の畑

丘陵地というより、小高い山肌の段々畑。
丘に広がる茶畑  
茶畑

 古い町とはいえ、バイパスや道路拡張によって中心部は味のない直線道路となってしまった街が多いが、藤枝駅前はともかく、市の中心部の建物さえ置き換えれば、まさに宿場町の面影を充分に残している。
 
 わざと左右に曲げられた細い道と松並木で、しばし往時をしのぶことが可能だ。

 曲げた道をつくったのには理由がある。

 曲げた先に伏兵を潜ませ、敵勢の急速な展開を困難とするための軍事上の理由からとはいえ、東海道(国家的な主要動脈道路が5本しかなかったにもかかわらず)にしてこの曲がり道(現存する環境)だ。

 このような曲がり道は、むかしの人にとって、さぞ不便だったろうと思う。
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大正か昭和初期の民家
この家の職業は、「お医者さま」だ。
鉄道模型に出てくるような医者の家 
水色はたぶん、小児科だ

いや、歯科医かもしれない   失礼して玄関を写す

 さて、ここ藤枝は、藤枝茶の産地でもある。

 この土地では、新茶を「一番茶」と称し、順次摘まれていって「四番」までが出荷されるという。深い緑のお茶は芳ばしく、私はここのお茶が大好きだ。

 郊外には小高い丘が連なっているが、そこには丹精された茶畑が斜面に幾段にも広がり、なんとも言えない風景ではないか。(鹿児島の茶や狭山茶は、ここの丘陵状とは違って、平面に広がる茶畑だ。)

 冬の時期は「遠州のからっ風」と呼ばれる強風が吹きすさぶ。(故郷の上州―群馬県前橋市は強烈な赤城おろし―の空っ風でなれた私も、ここを冬訪れたときの強風には驚いた)

 斜面に広がるため満遍なくその風に鍛えられた上での、この季節を迎えての芽吹きだ。

 そのお茶が、不味いはずがないのであった。
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金吹川
金吹き川
お地蔵様

金吹橋 横の小川

小川の水は驚くほど、透明だ。

近づくと、小さな魚がすばやく逃げた。
清流、春の小川とはこんなだろうか
すばやく逃げたのは「はや」か「くちぼそ」に違いない

お堂横の、立派な桜
マザーツリー
道脇に咲いていた紫陽花
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この季節、駿河湾の特産さくらえび

桜海老は、活造りも旨いが、
天ぷらにして、
そば というのもいける。
ファミレスにも地物登場(桜海老は駿河湾特産だ)