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2006.08.27
荒川にて 「かわせみ河原」で川遊び

アクセス;
 東武東上線―鉢形(はちがた)駅

カメラ
 Pentax Ist-D
レンズ
 Pentax DA18-55mm F3.5-5.6
サブカメラ
 NIKON CoolPix S3

  (いずれも画像添付時に約30%に圧縮)


 荒川は秩父の甲武信(こぶし)岳をその源流とし、川下りで有名な長瀞(ながとろ)から、ここ寄居あたり(ここから関東平野に入る)で川幅を増し、平野部の川越、さいたま市(大宮、浦和)を経て、緩やかな大河然とした姿となる。

 浦和・戸田から先は、正直あまり意識したことはなかったが、荒川は戸田から川口、さらに両国から東京湾へ、それもお台場あたりへ注ぎ込むらしい。こうしてみると、この川はなかなかの都会派なのだ。

 今日訪れたのは、武蔵嵐山(むさしらんざん)、小川町から少しさかのぼった荒川河原の玉淀大橋(たまよどおおはし)のあたりで、少し上流には、私の大好きな時代小説作家「池波 正太郎(いけなみ しょうたろう)」氏がお気に入りの有名な料理旅館がある。名高い「鮎飯(あゆめし)」を写真ではなく是非実物で味わってみたいものだ。

 寄居(よりい)という場所は、「日本水」という名水で有名で、歴史的なものとしては鉢形城(はちがた;北条方の拠点)などの史跡が残る。

玉淀大橋、かわせみ河原、周辺の様子
玉淀大橋周辺の様子
川の博物館の、足踏み噴水オルゴール
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川の博物館の、足踏み噴水オルゴール
足で踏むと音が鳴る。

同時に池の噴水が上がる仕組みだ。
シンボルの巨大水車

 玉淀大橋の周辺には、「かわせみ河原」という河川敷キャンプ場(車以外は無料にて出入り自由)があり、県の運営する「さいたま川の博物館」がある。

 車の場合、博物館の駐車料金は300円で、河原では同額が「かわせみ河原」の環境美化協力費として徴収される。どちらかといえば「かわせみ河原」に停めたほうが河川・河原の美化に協力できるかもしれない。

こんなに大きな水車見たことがない こんなに大きな水車見たことがない
  こんなに大きな水車、見たこと無い
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 「川の博物館」の外には、シンボルの巨大水車が回っているが、この水車の横を基点として、博物館を取り巻くように作られた荒川のモデルがある。

 甲武信岳から発した源流が、山間部を抜けて平野部で広がり、流域を潤しつつ東京湾へ注ぐ、壮大なスケール模型だ。等高線の積層として単純化されているので、余計に想像力を掻き立てる。

 歩いてみると、知っている地名があり、見慣れた景色も出現するので、親しみが沸いてくる。東京湾まで見てくると、なんだかすごい旅をした気分に浸れる、非常に便利なしろものだ。

甲武信岳より、発して山間部を抜ける甲武信岳より秩父源流域の様子
もうすぐ海抜0m、東京湾へ注ぐのは間近かだ
見ているのは、
大久保浄水場(さいたま市)あたりである
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流域の様子流域の俯瞰図
博物館から、荒川を望む(花園方面)

 この施設は、荒川に関して色々な事が学べる工夫がこらされている。遊びの要素が取り入れてあって、気が付いたときには随分知識が身に付いている。

 貪欲に学ぼうとすると資料室や実物大あるいは縮小のモデル展示が利用でき、小学生なら、夏の研究レポートが出来上がるレベルの知識が吸収できるだろう。

 大人としては、民俗学的な視点での「川の暮らし」が興味深く感じる事だろう。実物大の復元模型が多数あり、中が確認できたり、仕組みがわかったり、船頭の苦労話があったりするので、少しも飽きることがない。

 上流で伐採した材木を、一気に放流する川の流れの力で運ぶための「鉄砲堰(てっぽうぜき)」や、移動式の「粉引き小屋」(船上に水車小屋があり、船車といって熊谷あたりで利用したらしい)、荒川の「荷船(にぶね)」の川船頭の話しが聞ける荷船模型(実物大)、流域の「川蔵(かわぐら)」など、さまざまな内容で、充分に楽しめた。この日は鉄砲堰の1/4モデルに、2tの水を貯めての放流実演があった。

岩魚や山女
 源流域の清流の主、岩魚や山女

 岩魚(いわな)と山女(やまめ)は、
 通常は縄張りがあり、共存はしない。

 普通、岩魚が上流で、
 山女はその下流域を生息の場とする。

 鮎は中流域の魚なので、
 彼女たちとと出会うことはない。
 
 中流域には、鮎だけでなくウグイなど
 多様な清流魚たちが生息する。
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「かわせみ河原」の様子

 「かわせみ河原」の様子

夏休み最後の日曜なので、混雑している。(のだろう)
観察対象、捕獲中

 「かわせみ河原」は有名な河川敷キャンプ場だけあり、なんと大型の観光バスが何台か訪れていた。もちろん、一般の家族連れなどは無数で、かなり混雑していた。

 観光バスで訪れている集団のマナーは最悪で、せっかくの河原が、直火でのバーベキューでひどいことになっている。直火なんて、今時、目にするのが珍しいし、実は目にしたのは数年ぶりだ。

 xx町内会やxx子供会と書かれた大型のテント(運動会などに登場するものと同型)の周辺では、ごみやポリ袋が散乱し、燃やしかすや炭などがそのままの状態だ。こんな会の役員や企画者のレベルでは、引率された子供達はそれ (ごみはそのまま、直火で平気)がごく普通のことと思ってしまうだろう。

 私は、それでも純粋に楽しんでいる子供達の姿を見るのがつらかった。普通の神経(公共心や市民道徳といったもの)を持った自然を愛する親なら、こんな意識の企画者や催しへの参加は、願い下げであろう。

すいか、発見 観察対象、捕獲中
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観察対象、捕獲中 やご、だろうか?

 しかし、川の包容力はすばらしい。

 こんな傍若無人な河原の様子を尻目に、川そのものはとうとうと流れている。そして、混雑する河原から目を転じれば、川好きが大切にして接している、この川本来の姿が、そこにあった。

 滑り止めのマリンシューズに、海水パンツといういでたちに着替え(子供には安全を期してスイミングキャップ付き)、川遊びの定番の水切り(石を投げて水面を跳ねさせる)をして遊んだり、川の石の感触を楽しみつつ川底を探ったり、浅瀬に居る魚を捕まえて、観察(例のBe・Pal付録の観察1号・2号 「2006.08.18 豊年えびは豊作の証」 で活躍)をして楽しんだのであった。

鰍(かじか) 観察対象の捕獲成功
黒めだか?  捕獲に成功

淵では、カヤックが・・ 横断を試みる
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なんと、カナディアンカヤック登場  「かわせみ河原」は、淵があり、
 瀬(平瀬や早瀬)がある。

 だから、ほんの少しの距離で
 川の様子が変化する。



 今度は、人気が少ない秋の合間を狙おう。