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2007.08.14
川越;菓子屋横丁

アクセス;
 JR埼京線―川越駅、東武東上線―本川越駅

カメラ
 Pentax ist-D
レンズ
 Pentax A24mm F2.8
      DA18-55mm AL  F3.5-5.6
      DA50-200mm ED  F4-5.6


  (画像添付時に約30%に圧縮)


 連日、猛暑が続いている。

 11日(気温37度)、劇場版NARUTO―疾風伝(本日の反省 2007.08.11)、から始まった夏休みのイベント。

 12日(35度)、北本(きたもと)自然公園(2007.05.02 「武蔵野の里山」)の横での魚採り、
 13日(35度)、新座(にいざ)の黒目川(2007.07.01 「越生への寄り道」)での魚釣り、
 に続き、
 今日14日(35度)は川越(2007.05.03 「川越ポタリング」)へ出掛けて、町散歩だ。

なんと、けやき広場(さいたま新都心)にて
キャッチ・アンド・リリース
暑さは続くが、夏の盛りを過ぎると
セミも簡単に捕まるらしい。

しばらく観察したあと、
手をあげたら、元気良く飛んでいった。

さいたま新都心駅
まだ出発駅だが、早くもアイスで一休みだ。
さいたま新都心駅
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町屋の様子
「川越散策に行こう」のHP提供元

 連日の真夏日で酷暑が続く。埼玉では体温に近いすさまじい気温が連日記録されているのだ。

 この日も朝からすさまじい暑さなのだが、朝見たテレビ番組の「地井さんぽ」で昭和レトロを思わせる街散歩をやっていたのを見たのがいけなかった。私は、そこで紹介されていたポン菓子(ポップコーンのようにお米を爆ぜさせたもの)を食べた記憶が無いのだ。

 なんだか我慢できないので、さいたまから一番近い、味のある町並みの<川越(かわごえ)>へ出かけることにした。

 川越の市街は、多くの寺院や城(石垣のある城郭ではなく御殿)だけでなく、蔵や古い町屋が残っている。特定の地域にだけあるというわけではなく、広く市街全域に点在するので、多分戦災(遠くは戊辰戦争の戦火、極近くは第二次大戦の空襲)にあっていないのだろ。

 クレアモール(駅前の繁華街)の通りにも、忽然と昔のたたずまいを残した店や家が現れる。典型的な町屋の作りだが、その中の何軒かは今も現役で商売をしているから、驚いてしまう。

町屋の様子 お団子屋さんが多いのは柴又に似ている


お団子屋さんが多いのは、かの「柴又」に似ている。

当然、ハシゴするのだが、この店の名物、「梅あん」だ。

町屋の様子
(何気なく古い家屋が残る街並み)



この蔵造りの家は、古くは商店であったろう。


違和感無く存在しているので見落としてしまいそうだが、写真の右下に写っているのは昭和の頃が懐かしい現役の「郵便ポスト」だ。
町屋の様子(現役の郵便ポスト)
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銭洗い弁天 銭洗い弁天

ご利益を期待して、手持ちの小銭を洗う。

お金が増える話をしたら、本気で磨きだした。
・・いや、磨くのではなく、洗うんだけど。

 川越駅から続く「クレアモール」は雑踏と呼ぶのがぴったりの今風の商店街だが、そこを抜けて少し歩いた先にある「大正浪漫(たいしょうろまん)夢通り」から散歩をはじめよう。

 「大正浪漫夢通り」は、大正から昭和初期の落ち着いた雰囲気の町並みだ。そこにあるコーヒー屋さんや川越商工会議所の大理石造りの重厚な建物が有名な場所だ。

銭洗い弁天 足つぼマッサージ付きの
参道を抜けて鳥居をくぐると熊野神社の境内


拝殿のすぐ横に「銭洗い弁天」がある。
(元は商売繁盛のお稲荷さんだろうか・・)

 この通りの入り口近くには、「熊野神社(くまの)」がある。この神社の参道は、なんと足裏マッサージになっている。駅からここまでは、ちょっと距離がある(1Km少し)ので疲れはじめた足には丁度よい。

 境内には、「銭洗い弁天」があるので、ご利益を期待して財布に溜まっている小銭を洗うことにする。

 「銭洗い弁天で洗うと、洗った小銭が増えるご利益がある」のは有難いのだが、困ったことにと札がどんどん消えていき、小銭ばかりが増えてしまうのだ。さて、ここはどうだろう・・・。

大正浪漫夢通り 大正浪漫夢通り


大正浪漫夢通り
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大正浪漫夢通りの老舗(お饅頭) 大正浪漫夢通りの老舗(うなぎ)

 先のクレアモールと違い、こちらの商店街はぐっと落ちついた雰囲気が心地よい。

 大正の街を象徴するような重厚な店構えのコーヒー店、蔵造りの和菓子屋さんや風情あるうなぎ屋さん、など。その佇まいを眺めるだけでも楽しいが、なんといってもこれらのお店はすべて現役で営業中なのだから、すごいと思う。

 どの店も個性が溢れており、思わず立ち寄りたくなってしまう。

大正浪漫夢通りの老舗

老舗の看板はどれも見とれてしまうが、
この店の瓦の飾りは素晴らしい。
川越商工会議所
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蔵の町の老舗(酒屋) 蔵の町の老舗(さて、なんだったか・・)

 さて、文化財にもなっている「商工会議所」を過ぎると、そこからは蔵の街並みが始まる。通りは交通量が多くて混雑しているが、歩道が広く取ってあるので、歩行者も安心して散歩が楽しめる。

 駅からはだいぶ歩いたが、まだ、お菓子屋さんがいっぱいの夢の街、「菓子屋横丁」にならないので、子供はだんだん心配になってきたらしい。

 「あと、どのぐらい?」を連発し始めた。オリエンテーションとして、全体の行程を説明しなかった私が悪かった。そろそろ次の休憩が必要のようだ。

蔵の町の老舗(風鈴屋) りそな銀行川越支店を望む

風情溢れる風鈴屋さんの向かい側。

蔵の町の通りから「さいたまりそな川越支店」を望む
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すこし空いている菓子屋横丁

お盆のためか。 今日は、人出が少ないようだ。
人力車に乗って、名所めぐりが可能

 川越の街は、「小江戸」と呼ばれ、江戸情緒の残る「蔵の街」(川越散策に行こう)として有名だが、蔵やお寺以外にも有名なものがある。

 商店街の中にも突如として古い町屋が出現するが、街の一角全体が統一されたコンセプトを持つ地域があるのだ。
 「大正浪漫夢通り」や「蔵の街」、「菓子屋横丁」がそれだ。

 駅からは、「大正浪漫夢通り」や「蔵の街」を抜けたさらに先になるが、昭和の駄菓子屋さんが軒を連ねた一角があるのだ。そこへ行けば、昭和生まれなら勿論、そうでない人でもワンコイン(500円)でかなりの幸せが味わえる。

菓子屋横丁 菓子屋横丁

「地井さんぽ」に出ていた「お米のポン菓子」を見つけた。
まずは、家人へのお土産として調達する。

巨大すぎる「うまい棒」

私も大好きな「うまい棒」だが、ここまで大きいと・・
「めんたいこ」と「チーズ」がお気に入りだが、
最近は「キムチ味」や「塩カルビ」なんてのがある。
菓子屋横丁
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菓子屋横丁 菓子屋横丁の露店

 子供に500円を渡して「♪がっちり、買いましょう!」と言ってはしゃいでみたが、当然ながら通じなかった。(ちなみに、「がっちり買いましょう!」は子供の頃にかじりついてよく観ていた「いとし、こいし」さんが出ていた日曜午前のテレビ番組のせりふだ。)

 ちょっと驚いて何だが血走った顔つきをしていて妙な感じがしたのだが、私は普段のお小遣いが300円ということを忘れていたのであった。渡してしまってからその失敗に気が付いたのであった。

いろはに金平糖。さすがに色鮮やかだ。 復刻ボトルの登場

 そこで、消費金額を下げるため、お菓子を買う前に子供にご馳走してもらうことにした。丁度のどが渇いてきたので店先で目を引く昔懐かしいボトルデザインのペプシ・コーラとセブンアップを飲むことにした。
 「氷の温度が一番美味しいと感じるんですよ」といって渡されたボトルの栓を開けると、確かに素晴らしく美味しい。

 札幌オリンピックの各種の競技マークがボトルキャップ(当時は王冠と呼んでいた)の裏に印刷されていて、それが欲しくて何本も飲んだ。スキー距離、ジャンプ、アイスホッケー、スピードスケート、リュージュなど、雪や氷上での競技のシンボルアイコンだ。
 その時代の、見覚えのあるボトルが復刻されているのだ。いや、キャップの裏に絵が付いていたのはコカ・コーラだっかも知れない。ペプシ・コーラはキャップの裏に「もう一本」とかだったかも知れないが、思い出せない。

 飲み終わったボトルを持ち帰りたかったが、瓶は返さなければならないきまりらしいのだ。 ちょっと残念だ。
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天明3年・・・ 美しい梁

梁の様子が素晴らしく、思わず撮ってしまった。

 さて、随分「菓子屋横丁」で楽しんだので、蔵の街から、「時の鐘」の通りをのんびりと駅へ戻ることにしよう。

 途中で、天明創業という和菓子屋さんを見つけた。天明といえば、浅間山の噴火で大飢饉となった年ではないだろうか?そんな年だからこそ、この和菓子屋さんは創業したのだろうか。この老舗では、「最中アイス」を楽しんだだけだが、やはり古い建屋が素晴らしい。ちなみに、このお店は裏に無料休憩所などを準備して、散歩の人たちをもてなしてくれている。

 この古い菓子店のすぐ横に横丁があって、ちょっと面白かった。その横丁には、ソフトクリームやコーヒーのスタンド、ラーメン店、香の店、千社札の店、アクセサリーの店など、僅かな空間に個性のあるいろいろなお店が並んでいる。

 伝統ある神社の建物に千社札を貼るのはどうかと思うが、文字のデザインがいいので思わず買ってしまった。それはひらがなの名前の札で、子供の持ち物に貼るには丁度よい。(私の名前は、どこに行っても無いので、仕方が無い・・・)

名物、最中アイス
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時の鐘 細工もの

 川越には、酒屋さんも多いが地酒だけでなく「地ビール」も売っている。

 この街に来るとお団子屋さんが多いので何軒かハシゴするが、「地ビールのハシゴ」なんていうのも、楽しいかもしれない。

 「時の鐘」で休憩して、ふと気付いたらもう夕方に近い時刻だ。

 JR川越駅まで戻って帰途に着くが、駅の近くにはもう一つの楽しみが残っている。いつも寄ってお土産にする美味しい焼き鳥屋さんがあるのだ。

 大(ビック)という名の店はいつも混み合っていて店に寄れたことが無い(一人で訪れることがほとんどで入りにくい面もある)。この店の素晴らしいところは、店に入らなくても、店頭でお願いして焼きたてを持ち帰ることができるのだ。大きく美味しい肉で、いつも我慢できずに川越駅のコンコースで何本かをパクついてしまう。

甘味処 重厚な蔵造り
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 この日も、私と子供が好物のナンコツ、トリカワ、ハツ、砂肝、などの定番と、家人の好きなツクネ、ねぎ間、などをお願いした。勿論すべて塩味だ。(この店のツクネは美味しいので、たれでなく塩味で充分にいける。)

 注文したものを焼いてもらっていると、猛暑の中で焼き鳥を焼く店員さんを元気つけようと思ったのだろうか。子供が、おやつ用に買った氷砂糖(透明だけでなく、赤や青の綺麗な色つきを取り混ぜて)を一掴み、「おにいさん、これ」といって差し出した。

 「なんすか?これ。」といって受けとった青年は、お金を払うときになってだいぶおまけをしてくれた。焼き鳥とは別に豆板醤のような「辛みそ」(東松山の名物;焼きトンと辛みそ)をサービスしてくれたのだ。

 塩味の焼き鳥にこの味噌をつけたら、こんな夏の夕方にはぴったり来ると思う。 何気ないふれあいの楽しさも加わって、今日の焼き鳥はすこぶる旨いに違いない。

地ビール発見 夕暮れ間近
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