駅近くの割烹のランチを物色したが、値段が折り合わなかったようで「この店はパス」と言われた。その時点では「奢り」が判らずにいたので、好物が沢山乗っている海鮮丼なのに何故だろうと不思議であった。今日は特別な目論見があり、子供としては楽しみにしているようだ。父親の好きな物を昼食として振舞うつもりがあるらしい。
その店を後にして、こんな質問をしてきた。
「子供の頃に、好きだったものはなに?」
「そうだなあ、小さい頃はかつ丼がご馳走で、一番好きだったなあ。次はカツ・サンド、かな・・・」
家にいる時から「前にカツを食べたのは川口だっけ?川越だっけ?」と聞いて来たり、「川越って商店街がずっと続いていたところだよね」などと言っていた。その時から、もう昼は前に寄って食べた「カツの定食屋」と決めていた節がある。
好物を聞いたのは、「カツ」という答えを覚えていたためだろう。期待にそぐわず、「中トロ」とか言ったら、どうするつもりだったのだろう。
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