善光寺は市街の奥まった場所にある。こういっては何だが、平野ではなく古くは善光寺平といった台地(丘陵)であるのでもう少し行けば山並みが始まる。その丘を少し上って行けば、やがて、蕎麦で有名な戸隠へ続く道が始まる。
こうした土地であるが市街はむしろ平坦で、坂道などは無い。比べれば都内のほうが街中の坂道が多いくらいだろう。切り通しのような場所や高台や長い坂などが、都内には一杯ある。
平坦ではあっても、すぐ間近に山が迫っているので冬の冷え込みは激しかろう。池波正太郎氏の名作「真田太平記」で有名な土地である上田も、地形が長野とよく似ている。あそこも冬の冷え込みはひとしおだ。仕事でよく訪れた土地であるが、冬の寒さには正直参った記憶がある。底冷えというか、芯から冷えてくる冷たさがある。
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